学生時代はレポートの提出に追われていた記憶があります。
中学生になると小学生の頃よりもう少し論理立てた高度なレポートが要求されます。
例えば社会科のレポートの場合、構成や注意するポイントが気になります。
先生は一体どのようなところで採点しているのでしょうか。
使える例文も交えて、レポートの書き方(中学生編)をご紹介したいと思います!
学生時代はレポートの提出に追われていた記憶があります。
レポートは英語で「report」と書きます。
レポートを書く際の3つのポイントは
・「自分の主張を持つこと」
・「主張を裏付ける根拠を挙げること」
・「根拠に基づき、説得力のある文章で表すこと」
です!
中学生がレポートを書く上で、先生が最も採点で重視しているのがレポートのテーマを十分に理解できているかどうか。
レポートは型に従って書きます。
「序論」→「本論」→「結論」という流れになります。
●タイトル
分かりやすく、簡潔なタイトルを付けます。
●このテーマを書こうと思った理由や根拠
テーマを選んだ理由をなるべく具体的に書きます。
ただ調べたいことがたくさんあり過ぎても収集が付かなくなるので、多くても3項目ほどにしておきましょう。
●仮説
仮説や自分の予想を示しておくと調査の方向性が明確になります。
仮説を書いておくことで結果が出て分かったことと比較する際にインパクトがあります。
●調査方法
新聞・雑誌・インターネット・地図・実際足を運ぶのかなど、調査をする方法を示します。
●調査結果
調べてきた内容を整理しながら小見出しを使ったり、箇条書きで簡潔にまとめると読みやすいです。
結果を数字で表したい場合はグラフ、比較をしたい場合は表、言葉で表現するよりも画像を見てもらう方が読み手に伝わると言うならば画像を付けるなどの工夫もイイですね。
非常に見やすくなります。
また、書き始める前に予めメモで構成をまとめておくと良いでしょう。
●分かったこと
調査結果を受けてなぜそうなったのかを書きます。
自分の仮説と、実際にでた調査結果の比較は最も大事なポイントです。
●感想
結果を振り返って見えた今後の課題などを書きましょう。
「もっと別の視点からも調べてみる必要があった」・「さらにもっと詳しく調べてみたい」など今回の調査で感じたことをそのまま書けばOKです。
●参考文献
参考にした文献やインターネットサイトがあれば、必ず署名が必要になります。
例:引用元:http://www.oooo.com
レポートは自分の感想を述べる場でも日記ではありません。
そのため
相手に客観的な事実を伝えるためには説得力のある文体にする必要があるのです。
レポートの文体は「である・だ」調にします。
中学生の皆さんはあまり馴染みがない書き方かもしれませんね。
「ですます」調でレポートを書くと、表現が柔らかく説得力に欠ける印象になりませんか?
反対に「である・だ」調は断定的に言い切る表現です。
自分が自信を持って調査してきたことに自信を持って言い切りましょう!
中学生が社会科のレポートに使えそうなタイトルを挙げてみたいと思います。
① 2020年東京オリンピック開催で私たちが出来ること
② 和牛受精卵が中国に持ち込みによる日本の損失について
③ 東京一極集中による問題点について
それでは③のタイトルについて簡単に例文を書いてみたいと思います。
●タイトル
「東京圏への一極集中による問題点について」
●なぜこのタイトルを書こうと思ったのか
首都東京への転入超過数が転出者を13万人強上回ったというニュースを見て、調べてみようと思った
●仮説
・東京圏に人が集中することで地方が過疎化や高齢化して労働力が不足したり、生活が不便になるのではないか。
・東京圏ばかりに重要な国家施設や企業が集まり、災害時は国家が機能しなくなるのではないか。
●調査方法
・20〇〇年〇月〇日付〇〇新聞の記事からデータ収集
・ウェブサイトから「なぜ地方から東京へ移り住むのか」理由を調査
・実際に東京の便利さを調べに行く現地調査
●調査結果
・人口が減ったのは41都道府県にも上り、減少率は秋田、減少数は北海道が最も大きかった
・日本に住民登録している外国人の数は全ての都道府県で増え、前年比6・85%増の232万3428人となった
・人口の年齢別割合は14歳以下の12・69%に対し、65歳以上は27・17%で2倍以上。少子高齢化に一段と拍車がかかっている。
●分かったこと
・日本人が減り、日本に住む外国人の数が増えている。
このまま日本は移民だらけの国になり、日本の伝統や文化の危機も考えられる
・国の機関や企業の本社機能を分散化しないと、災害などで東京圏が崩壊したら日本全体が崩壊する可能性がある
●感想
このまま東京に一極集中していると地方の未来はない。
そこでどうやって解決するか考えた。
・地方に本社を移したら、法人税を優遇する
・企業の賃金を上げることで、働く人を増やす
・地方の交通網を増やし、生活を便利にする
・在宅勤務制度をもっと多くの企業に導入させる
など地方都市に住みながらも生活に不便さを感じないような工夫が必要である。
国の機関や企業が率先して地方に拠点を移すことが必要であると感じた。
いかがだったでしょうか。
・「自分の主張を持つこと」
・「主張を裏付ける根拠を挙げること」
・「根拠に基づき、説得力のある文章で表すこと」
をしっかりと押さえてくださいね!