昔は民家の軒先でよく見かけた干し柿。


買ってみると意外と高級品なんですよねー^^;


それだけ手間がかかっているということなのでしょうが・・・


それならば自分で作ってみよう!と思う方も多いかもしれません。


雨の日が多い時期を避けたり、カビ防止の対策を取らなければいけなかったりと結構手間がかかるようなのです。


カビ防止にまさかの硫黄が効く!?と言う噂まで。えー。硫黄って・・・^^;


今日は干し柿を美味しく作れるポイントや疑問について調べてみたいと思います!


Sponsored Link

干し柿の作り方と手順は?

それでは早速干し柿の作り方と手順をご紹介したいと思います。



① カキの皮むき

包丁でカキの頂部からクリクリと剥いてください。
または野菜の皮むきをつかっても良いでしょう。
カキによっては溝や窪みなどの凸凹があります。皮が残っていると製品になったときにしわが寄ったり、

見かけが悪くなるので、皮を厚めに剥いて、皮を残さないようにしてください。


② 乾燥

乾燥するために縄掛けします。
縄やひもが下げられるようにカキの結果枝を残してください。
縄やひもが掛けられないようならば、カキに竹串や針金を通して下げる(串柿)ようにすることもできますし、

ザルに並べて干すこともできます。
結果枝がとれたものも工夫して乾燥してください。


③ 手入れと種抜き

乾燥を始めて1週間から10日すると表面が乾いてきます。
このころに第1回目の手入れを行います。
親指と人差し指を使って周りから内の方へ揉み回します。
それから5日から1週間したら同じようにして、カキの中心まで揉み切って、作業を終わります。


種を抜くのはこの手入れ作業のとき小刀とピンセットを使って種を抜いてください。


④ 白粉つけ

干しあがったカキを乾燥したワラの間に2~3日おいてから寒風にあてると白い粉がふいてきたら出来上がり

引用元:http://www.pref.kanagawa.jp/


もっと詳しい説明を知りたい方は、干し柿の作り方を丁寧に解説した動画もありましたので

参考にしてくださいね。


Sponsored Link

干し柿を作るのに適している時期はいつ頃?


干し柿を作るのに最も適した環境は

・気温が15℃以下
・湿度が低い
・冷たい風が当たる

です。


柿の食べごろである秋が終わってすぐではまだ温度の高い日もあるので、干し柿作りにはまだ早いです。


干し柿を作り始める時期に適しているのは、完全に気温が下がる11月に入った頃からだと言われています。


ただこれは地域によって違います。


北海道や東北地方など10月後半から降雪がある地域なら10月中旬で作り始めても大丈夫です


それ以外の地域であれば11月中旬あたりからが良いと思われます。


干し柿の出来栄えは作るタイミングにかかっていると言っても良いほど、天候に左右されやすいのですね。




10月後半~11月に干し柿を作り始めたというツイートが多いですね^^


どこか懐かしい日本の風景です。


Sponsored Link

干し柿を作るのに失敗しないために注意することは?

干し柿作りに慣れている人でも度々その出来に失敗してしまう人も多いです。


特にカビが生えてしまう失敗が多いそうですよー。


天候に左右されやすく作るのに手間のかかる干し柿ですから作る人のせいだけではないと思いますが、

失敗しないために注意するポイントをまとめてみました!


干し柿を作る時は湿気の多い日を避けるのが前提ですが、急な天候の変化に遭いカビが生えて失敗・・

という人も多いようです。

カビが生えないようにするには?


気温が少なくとも20℃以下、10日間晴れる日を狙う。雨の日は室内へ。

・干し柿を揉む時などに素手を使うと手についた雑菌が原因でカビが生えることも。使い捨てビニール手袋を使いましょう。

干す時にひとつずつが重ならないように注意し、もしカビが生えている柿を見つけたら他の柿に移らないように即処分。


こまめなチェックが必要ですが、これを守れば失敗の可能性は低くなります。


それでももっと完璧を目指したい方は


柿の皮をむいた後、沸騰したお湯にくぐらせ、煮沸消毒をします。
そして器に焼酎を入れて柿の実の部分をくぐらせ、後は干すだけ!


簡単ですね!


このひと手間が干し柿作り成功のカギを握っていると言っても過言ではありません。



更にこんな方法もあるそうです。

それは・・・


Sponsored Link

カビ防止には硫黄が最適?

知恵袋にこのような投稿がありました。


干し柿作りの過程で硫黄燻蒸をしたいのですが、干し柿のカビ防止と黒くならないようにできますか?

引用元:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/

硫黄・・ですか!


これはまた、素人には難しそうな方法ですね^^;


しかしこれに対しての回答は・・・

あんぽ柿に限らず干し柿を作ります業者さんは、硫黄を燃やして亜硫酸ガスを発生させ燻蒸させ(る場合が有り)ます。
硫黄を燃やすと発生する亜硫酸ガスは猛毒であり、手馴れた方で無いと危険が伴います。
目的はご指摘の様に飴色の綺麗な色に仕上げる要素もありますが、防カビの目的が大きいのです。
しかし硫黄を燃やすことは人体に悪影響、最悪死ぬこともありますので硫黄による燻蒸は行わない方が良いでしょう。

引用元:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/

・・・ですよね。


カビ防止になることは間違いなさそうですが、危険が伴うのであれば素人の方は絶対にやめてくださいね!


Sponsored Link

干し柿を作るのに甘柿と渋柿で違うポイントは?

干し柿を作る時は一般的に渋柿で作ることが多いと思われていますが、甘柿でも作ることが出来ます。


私は渋柿でしか作ることができないと思っていました^^;


でも、やはり干し柿を作るのに適しているのは渋柿だそうです。


違いはただひとつ!


渋柿の方が甘柿よりも糖度が高いからなのだとか!


残念ながら糖度を比べる資料は見つからなかったのですが、先人たちの知恵であり、渋柿を作る習慣のある地域の人々にとっては常識だそうです。


渋柿からあの濃厚な甘みが生み出されるのが不思議だと思っていましたが、実は渋柿の方が隠れた甘さを持っていたということだったのですね!

Sponsored Link

食べごろは?保存方法は?

いよいよ美味しそうな干し柿が出来たら気になるのは食べごろや保存方法。


干し柿は干している間は乾燥していないといけないのに、完成後は乾燥しないように気を付けることがポイントだそうですよ!


エ~^^;


保存方法として最適なのは冷凍保存です。


干し柿ひとつひとつを空気が入らないようにラップで包みます。


そしてフリーザーバックで空気を抜きながら冷凍庫に入れておけば
6か月くらいは保存が可能になります。


冷蔵保存では1週間ほど、常温保存では約3日ほどになります。


どの方法でも乾燥が大敵なので、しっかりと密封することが大切です!


干し柿の食べごろは?

干し柿は中がトロっとしている干し柿がお好みの方は干してから約2週間後くらいが食べごろです。


まだ十分に乾燥しきっていない状態ですね。


ただ、この場合は水分が多いのでカビが生えやすいので注意が必要です。


反対にしっかりとした歯ごたえ、甘さを味わいたい方は干してから1か月後くらいが食べごろでしょう。


ご自身のお気に入りの状態で柿の味を楽しんでくださいね^^


まとめ

・渋柿の作り方は、皮を剝いたら熱湯と焼酎にくぐらせるとカビが生えるなどの失敗をし難くなります。

硫黄はカビ防止にはなりますが危険が伴うためおススメできません。


・干し柿を作り始める時期は乾燥している晩秋。地域差もありますが10月後半~11月中が向いています。


・甘柿と渋柿の違うポイントは、渋柿の方が糖度が高く、干し柿作りに適しているということです。


・干し柿の食べごろは柔らかめがお好みなら干してから2週間後しっかりとした食感をお好みなら1か月後がおススメです。


いかがだったでしょうか。


今日は今のような寒い季節に食べたくなる干し柿。


今ではあまり自宅に干している家も少なくなりましたが、私はあの干し柿のある風景が大好きです。

(幼いころ祖母の家でよく見ていた記憶がよみがえります)


作るのにちょっと手間がかかったりタイミングが難しい干し柿ですが、ぜひチャレンジしてみてくださいね^^


Sponsored Link
Sponsored Links

こちらの記事もよく読まれています