「カラメル色素」は加工食品の成分表示でよく見かける食品添加物のひとつです。
しかし「カラメル色素」が一体どのようなもので、食品にどんな形で入っているのか、意外と知らない方も多いのではないでしょうか。
もし危険な食品添加物なら特に妊娠中や乳幼児、お年寄りの方は気になりますよね。
妊娠中の身体にどのような影響を及ぼすのか、気になるところです!
今日は「カラメル色素」について徹底的に調べてみたいと思います!
カラメル色素って何?食品添加物ってホント?
「食品添加物は危険」と言ってもスーパーなどで売られている食品の表示は、添加物の名がずらり。
食品添加物を避けた食事を摂ることは難しいのが現状ですよね。
その中に「カラメル色素」という名前を目にしたことがある方も多いと思います。
でも実際どんなものか、知らない人も多いでしょう。
本当に食品添加物なのでしょうか。
カラメル色素とは何?
カラメル色素は、色々な食品に使用されている食品添加物の1つで、調味料・お菓子・ジュースなどにもよく使われる、茶色い色素をもつ着色料です
引用元:https://news.whitefood.co.jp/
「カラメル色素」はやはり食品添加物であることは間違いないようです。
「カラメル」という部分から、プリンの上の茶色くて甘いところを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
「カラメル色素」を使って食品を褐色にすると
・見栄えが良くなる
・香りや苦み、コクをもたらす
・食品をより美味しく見えるようにしてくれる
とあって、食品業界では重宝されています。
日本で使われる着色料の中では最も使用料が多く、日本国内の総需要量の80%を占めるほど。
カラメル色素は人口調味料と違って天然の成分なので身体へ悪影響はなく、安心して使えるそうですよ。
しかし!
「な~んだ!だったら食べても大丈夫ね!」
と思ったあなた。
実際にはカラメル色素には種類がいくつかあって、特徴によっては身体に害を及ぼす危険があるそうですよ!!
このあと詳しく説明したいと思います。
カラメル色素は種類がある?4つのタイプとそれぞれの特徴は?
出典元:https://www.alic.go.jp/
このようにカラメル色素はI~Ⅳという4種類に分かれます。
「どれもカラメル色素でしょ?」と言いたくなりますが、それぞれのタイプに特徴があるのです。
●カラメル色素I 糖類をのみを加熱して作る昔ながらの製法
でん粉加水分解物、糖蜜又は糖類の食用炭水化物を、熱処理して得られたもの、又は酸若しくはアルカリを加えて熱処理して得られたもので、亜硫酸化合物及びアンモニウム化合物を使用していないものである。褐色を呈する。
引用元:http://www.ffcr.or.jp/
カラメルIの色素は家庭で砂糖と水を混ぜて作るカラメルソースと同じなので、ほぼ安全とされています。
プリンの上の茶色いところのイメージですね。
●カラメル色素Ⅱ 糖類に亜硫酸を加えて加熱
でん粉加水分解物、糖蜜又は糖類の食用炭水化物に、亜硫酸化合物を加えて、又はこれに酸若しくはアルカリを加えて熱処理して得られたもので、アンモニウム化合物を使用していないものである。
褐色を呈する。
引用元:http://www.ffcr.or.jp/
こちらは危険性からほとんど日本では製造されていません。
●カラメル色素Ⅲ 糖類にアンモニウム化合物を加えて加熱して製造
でん粉加水分解物、糖蜜又は糖類の食用炭水化物を、熱処理して得られたもの、又は酸若しくはアルカリを加えて熱処理して得られたもので、亜硫酸化合物及びアンモニウム化合物を使用していないものである。褐色を呈する。
引用元:http://www.ffcr.or.jp/
※危険性が指摘されています。
●カラメル色素Ⅳ 糖類に亜硫酸・アンモニウム化合物を加えて加熱して製造
でん粉加水分解物、糖蜜又は糖類の食用炭水化物に、亜硫酸化合物を加えて、又はこれに酸若しくはアルカリを加えて熱処理して得られたもので、アンモニウム化合物を使用していないものである。褐色を呈する。
引用元:http://www.ffcr.or.jp/
カラメル色素Ⅳの一日摂取許容量は1日200mgで、固形物換だ1日150mgまで。
※危険性が指摘されています。
カラメル色素で危険なタイプは?どんな食品にどんなかたちで入っている?
ここまでカラメル色素は4種類に分かれることがお分かり頂けたと思います。
ただ、その内の2種類、
カラメル色素Ⅲ・Ⅳについては危険性が指摘されています。
こちらの表を見てください。
出典元:https://macrobiotic-daisuki.jp/
カラメル色素に亜硝酸化合物とアンモニウム化合物を使用しているものと不使用のものが一目でわかります。
ここで問題になってくるのが、アンモニア化合物です。
アンモニア化合物は製造過程で4−メチルイミダゾールという化学物質を作り出します。
この4−メチルイミダゾールには、なんと発がん性があることが確認されています!
表を見ると、アンモニア化合物が含まれているのはカラメルⅢ・カラメルⅣということになります。
そして驚くことに日本で製造されているカラメル色素の大半が「カラメルⅢ」及び「カラメルⅣ」であり、日本人ひとりあたり1日466mgものカラメル色素を口にしているのです!
日本のFAO/WHO(国際連合食糧農業機関/世界保健機関)では「カラメルⅢ」・「カラメルⅣ」の一日摂取許容量は、160~200㎎/kg/日となっているので、日本人は大幅にカラメル色素を摂取していることが分かります。
どんな食品にどんなかたちで入っている?
ここまでカラメル色素の危険性について調べて来ましたが、では具体的にどんな食品に多く含まれているのでしょうか。
出典元:https://macrobiotic-daisuki.jp/
調味料や飲料、お菓子、加工食品などに多く含まれています。
●調味料:醤油・ソース・タレ・三温糖など
●飲料:コーヒー・コーラ・栄養ドリンクなど
●お菓子:チョコレート・スナック菓子など
●加工食品:冷凍餃子・焼きそば・カレールー・カップラーメン・ジャムなど
(材料)砂糖・果糖ぶどう糖液糖、乳製品、乳、ココナッツオイル、コーヒー、デキストリン、食塩、カラメル色素、香料
— コーヒー牛乳bot (@koohii_gyuunyuu) 2019年2月7日
コーラの着色などに使われてるカラメル色素は、砂糖やぶどう糖などを熱処理して得られるんだ。でもな、カラメル色素って実はカラダに良くないんだぜ…製法によって若干違ってくるが、モノによっては発がん物質が含まれてるからな。あまり摂取しない方が身の為かもな…。
— 飲み物雑学アイザックbot (@drinktrivia_zak) 2019年2月4日
カラメル色素が含まれた食品は、一度は食べたことがあるものばかり・・・。
こんなにカラメル色素が使われていたなんて。
ところで食品の裏面にある成分の表示は「カラメル色素」と書いてあり、私たち消費者にはカラメル色素の何番を使われているのか分からない状態あります。
出典元:https://macrobiotic-daisuki.jp/
そのため消費者は「カラメルⅢとカラメルⅣを避ける」という判断ができないのです。
食品を選ぶときには「カラメル色素」の表示があるものを出来るだけ避けるしかないのですね・・。
これに対しネットの声は
・日本の食品表示ってホントにざるだよね
・もう何を食べたらいいのかわからなーい!
・値段が高くなっても良いから安全なものを食べたい
気になる方はカラメル色素の入った食品メーカーに問い合わせすれば、カラメル色素の分類を教えてくれるかもしれませんが、全て問い合わせする労力は計り知れません。
ただ、日本で使われているカラメル色素のほとんどがカラメルⅢ・Ⅳである現状を踏まえると「カラメル色素」を避けるという方法が賢明だと、私は思います。
それでは、身体の抵抗力が低くお腹で赤ちゃんを育んでいる妊婦さんが「カラメル色素」を摂取するとどのような危険性があるのでしょうか。
カラメル色素が妊娠中に及ぼす危険性は?
危険性の高いカラメル色素Ⅲ・Ⅳが含まれた食品を摂取すると、身体にどのような弊害を起こるのでしょうか。
危険性を示す研究や論文から次のような指摘があります。
・リンパ球の減少
・免疫機能(白血球動き)の低下
・DNAの損傷
・染色体に異常を誘発・突然変異
これは非妊娠時だけでなく、妊娠中もこのような危険性があるということです。
特に妊娠中は母子共に健康に過ごせるように、食べ物などは相当気を遣いますよね。
知恵袋でも妊婦さんの悩みが書かれていました。
妊娠13週です。
お昼に汁物が食べたくワンタンを買いました。
原材料を見ると…
カラメル色素が入っているんですが…食べて大丈夫でしょうか?
引用元:https://search.yahoo.co.jp
お母さんの口にしたものが、赤ちゃんの健康や成長に繋がると思うと慎重にならざるを得ない気持ちがよく分かります。
人間が口にした化学物質は身体に溜まってしまうと排出することは難しくなります。
少なくとも体内に、とりわけ子宮に化学物質が溜まると赤ちゃんにもいい影響があるとは言えないでしょう。
・骨格異常などの奇形やダウン症などの染色体異常のリスクが高まる
・子供がアトピー体質になりやすい
・子供の発がん性が高まる
これは怖いですね。
カラメル色素が妊娠中の母子共にここまで影響を及ぼす可能性があるなんて。
ただ、カラメル色素を絶対に食べない!というのは現代の日本ではかなり難しいことですし、あまり神経質になりすぎるのもストレスの元になります。
基本的に過剰摂取しない限り問題はありませんから、コンビニ食やジャンクフードは控えて、バランスの良い食事を意識すれば大丈夫ですよ~^^
妊婦さんも安心して食べられるカラメル色素などの化学物質が入ってない食品をご紹介
カレールー カレー粉 カレーパウダー 無添加 小麦粉不使用 グルテンフリー ファイン カレーフレーク 120g×2袋 送料無料
「ヘルシー!」と「おいしい!」の両方にこだわった動物性原料を使用していない植物性のカレーフレーク。
化学調味料、着色料、保存料、乳化剤、香料なども無添加です。
果物や昆布で自然の甘みとコクを出しているのが嬉しいですね^^
ハウス とんがりコーン あっさり塩 75g ×10個セット
>>ハウス とんがりコーンを見にいく!
意外なことにスナック菓子であるとんがりコーンは、カラメル色素が入っていないのだとか。嬉しいですねー!
でも塩分があるので摂り過ぎには注意しましょう。
最後にまとめ
・カラメル色素は褐色の色を付ける着色料で日本では多くの食品に含まれている食品添加物です。
・カラメル色素はI~Ⅳまでの4種類に分かれており、亜硝酸化合物とアンモニウム化合物を使用しているものと不使用のもので区別されています。
・カラメル色素Iは安全と言われていますがⅢ・Ⅳは製造過程で4−メチルイミダゾールという化学物質を作り出すアンモニウム化合物が含まれています。
これは発がん性物質です。
・カラメル色素は調味料、飲料、お菓子など多くの加工食品に含まれています。
・妊娠中、カラメル色素が及ぼす影響として染色体の異常や子供の発がん性が高まるという危険性があるので、出来るだけ避けた方が良いでしょう。
いかがだったでしょうか。
日本ではカラメル色素が入っている食品が多く売られていて、その美味しさや手軽さで私も成分表示をロクに見ないまま購入して口にしていました。
発がん性があるということはWHOにも認められているのになぜ日本では発売を中止しないのか疑問が残ります。
ということは、私たち個人で気を付けていかなければいけないということになりますね!
特に妊婦さん、母子共に健康でいるためにも今一度、食生活を見直してみてくださいね。