日本では食用としてあまり馴染みのないけれど、最近その名が広まりつつあるヤーコン。
熱処理でのあく抜きの方法や人気のレシピを知っている人は少ないのではないでしょうか?
私も食べ方を知らないので興味が沸きます~!
それに隠された驚きの効能もあるみたいですよ!
今日はヤーコンについてご紹介したいと思います^^
ヤーコンとはどんな野菜?
これがヤーコンです!
出典元:https://www.kikuchi-marugoto.jp/
見かけはサツマイモそっくりですね!
切り口はジャガイモのような色。
日本ではあまり馴染みの少ないですが、一体どんな野菜なのでしょうか。
ヤーコンは南米アンデス山脈地方が原産のキク科の多年生草木で、キクイモやひまわりなどに近いそうです。
地中に地下の塊根と塊茎の栄養器官を作り、塊根が食用となります。(塊茎は苗として主に繁殖用)
日本には1985年に輸入されましたが、あまり定着しなかったようですね。
しかしその後の研究で、ヤーコンが驚くべき栄養素を豊富に含んでいるということが分かり「健康食品」として脚光を浴びるようになりました。
そしてヤーコンの持つシャキシャキした食感、ほんのりとした甘さを好む人が増え、今では日本各地で栽培されるようになったのです。
出典元:https://ja.wikipedia.org/
きーぽさん今晩は~、さっき南区のイオンへ行ったら、ヤーコン売ってましたよ
見た目はサツマイモに似てますが、味は全く正反対で、シャキシャキしてます
金平にして食べるのが一番美味しいとおもいます pic.twitter.com/fWPSHTizs3— ポンネット (@aXMrHajOXf6A2NM) 2019年1月28日
ヤーコンは瑞々しくてシャキシャキとした食感であることから、海外では野菜ではなく果物として流通しているそうですよ^^
ヤーコンの効能や健康効果は?栄養価はどのくらい?
1960年代に日本に輸入されたものの、なかなかヤーコンは日本に広まりませんでした。
その理由は、どのような栄養素が含まれているのか分からない、いわば「未知の野菜」だったからです。
その後の研究でヤーコンが驚くべき栄養価を持ち、効能や健康効果をもたらすかということが分かってきました。
ヤーコンの効能や健康効果は?
数多くある野菜の中でヤーコンがNO1の含有量と言われているものがあります。
それは「フラクトオリゴ糖」です。
フラクトオリゴ糖とは
フラクトオリゴ糖は、砂糖に果糖が1~数個結びついた状態で、砂糖に近い、くせのない、まろやかな甘さが特徴の健康的な甘味です。またカロリーは、砂糖の約半分。1グラムあたり2kcalです。
引用元:http://www.nihon-oligo.co.jp/
人間の大腸には100兆個以上の細菌が棲んでいます。
その中には体にとって良い働きをする善玉菌(ビフィズス菌や乳酸菌が有名)と悪い働きをする悪玉菌がせめぎあっています。
現代の生活習慣が原因で善玉菌が減り、悪玉菌が優勢となり結果腸内環境が悪化することが増えています。
そこでフラクトオリゴ糖を摂取すると善玉菌を優勢にして大腸の中のバランスを整えてくれることが分かっています。
出典元:http://www.nihon-oligo.co.jp/
こちらの表ではフラクトオリゴ糖を摂り始める前は17.5%だった善玉菌が14日目には善玉菌の割合が20%も増しました!
またフラクトオリゴ糖は他にも多くの効能があります。
●ダイエット効果
フラクトオリゴ糖は消化酵素で分解されないため体に吸収されることがありません。
●虫歯になりにくい
フラクトオリゴ糖は歯垢の原因になる不溶性グルガンを作らないので砂糖と違って虫歯にならないのです。
●肥満や糖尿病の予防
イモに似ていると言っても極めて低カロリーなので肥満や糖尿病を予防できます。
●血液の流れを良くする
高脂血症の関ジャニフラクトオリゴ糖を摂取してもらう研究の結果、血中の総コレステロール、中性脂肪、血糖値血圧などが低下したという報告があります。
素晴らしい効能の数々ですねー!
これほど健康効果があるフラクトオリゴ糖を最も多くヤーコンに注目が集まるのは当然だと言えます^^
ところでヤーコンの収穫時期を調整することによってフラクトオリゴ糖を最大限に含んだヤーコンが獲れるそうですよ!
それは地上部を枯らしてから可食部の収穫をすることで実現するのだとか!
ちなみにヤーコンの他にフラクトオリゴ糖を多く含む野菜は玉ねぎ・ニンニク・ごぼうです。
積極的に摂り入れてくださいね^^
栄養価はどのくらい?
ヤーコンは他にも様々な栄養素を含んでいます。
出典元:https://plaza.rakuten.co.jp/
表からも分かるように、カリウム・カルシウム・マグネシウムが豊富ですね。
体内のナトリウムを排出したり腸の働きを良くする効果があります。
ヤーコンは、自然の恵みの有難さを改めて実感させてくれる素晴らしい野菜ですね!
ヤーコンの食べ方は?あく抜き方法は難しい?
ヤーコンは食べ方が分からないという方も多いと思います。
ヤーコンの可食部は塊根部です。
サツマイモのような形をしています。
食べ方は皮をむいて
・生食
・炒める
・揚げる
・煮込む
など、幅広い料理に使うことが出来ます。
それにしてもイモの仲間なのに生食を出来ると言うのは不思議ですねぇ^^
やはりあく抜きは必要なのでしょうか。
あく抜きは難しい?
ヤーコンは切った後の黒ずみを防ぐために、水か酢水にさらすか熱湯で少し茹でることであく抜きが出来ます。
あく抜きをする一番の目的はポリフェノール(アク)を含んでいることで変色を防ぐことです。
なんだ、全然難しくないので安心しました^^
でもQ&Aサイトでは「水にさらすことでヤーコンの豊富な栄養成分が逃げてしまわないの?」という心配する方もいるようで・・・
「ヤーコンのあく抜きについて教えてください。
サラダなど、ヤーコンを生食する場合、
「水にさらしてあく抜きをする」と、殆どのレシピに書いてあるのですが、水にさらすことによって、栄養成分が流れ出してしまう心配はないのでしょうか?あと、加熱によっても有効成分が損失したりしませんか?
どうやって調理するのがベストでしょうか?引用元:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/
なるほど。
確かにフラクトオリゴ糖は水溶性なので水に溶けだしてしまう心配がありますよね。
それならばあく抜きをしなくても問題ないのでしょうか?
ヤーコンのアク抜きは黒ずみを防ぐのが主な目的で、見た目を気にしないならしなくても問題ありません。
ヤーコンの特徴的な成分であるフラクトオリゴ糖は水溶性なので、長時間水につけると溶けだしてしまいます。
食べやすい大きさに切ったらそのままか、塩水でサッと洗う程度にして生のままサラダで食べてもいいですし、個人的にお勧めなのはきんぴらです。
引用元:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/
やはりあく抜きをすることは見かけの問題であって、ヤーコンにはエグ味がある訳はないようです。
黒ずむ前にサッと洗って食べてしまえば栄養素を余すことなく摂取できそうです^^
ヤーコンの人気レシピを3つご紹介!
ここまでヤーコンの栄養価の高さや食べ方が分かったところで、次はぜひ試して欲しいヤーコンの人気レシピをご紹介したいと思います!
人気レシピその1 ヤーコンのきんぴら
出典元:https://cookpad.com/
材料 (2〜3人分)
ヤーコン大1個
人参1/3個
醤油大さじ3
みりん 大さじ3
白ごま適量
ごま油 適量
塩お好み
1.ヤーコンは皮を剥いて細切り又は千切りにし、水にさらしてアクをとる。
人参も千切りにする。
2.鍋にごま油を敷き、人参を炒めたら、ヤーコンを入れる。
3.しんなりしてきたら、醤油、みりんを入れて炒める。水分が煮詰まってきたら火を止める。
引用元:https://cookpad.com/
食べる直前よりも冷めて味が染みてから食べるのがおススメです!
生で食べてもシャキシャキのヤーコンをきんぴらにしたら、よりシャキシャキになって美味しそう。
人気レシピその2 ヤーコンのバター焼き
出典元:https://cookpad.com/
材料 (3人分)
ヤーコン1本(300g)〜
オリーブ油 大さじ1/2
塩胡椒少々
バター10g
バルサミコ酢 大さじ1
醤油小さじ1~
1.ヤーコンは皮を剥いて、8㎜くらいの輪切りにする。
(変色するのが気になるようなら、しばらく水にさらす)
2.フライパンに油を熱して、水けをきった①を弱~中火で両面焼く(炒めると言うより焼く感じ)軽く塩胡椒する。
3.透き通ったらバターを投入。バルサミコ酢と醤油も加えて両面に美味しそうな焼き色がついたら出来上がりです。
引用元:https://cookpad.com/
つくれぽではヤーコンの甘味が引き出されてとても美味しいと大評判!
こちらのレシピでは皮のまま食べられるので、厚めの輪切りにして焼き色を付けるいいそうですよ^^
人気レシピ その3 ヤーコンの味噌漬け
出典元:https://cookpad.com/
材料
ヤーコン中1本
味噌大さじ2
酒小さじ2
1.ヤーコンは皮をむいて縦半分にスライスし、10分ほど水につけてアクをぬく。
2.ビニール袋に味噌と酒を入れ、混ぜ合わせる。
3.水気を拭いたヤーコンを2のビニール袋に入れ、味噌をよくなじませる。
袋の空気を抜いて、1晩以上漬ける。
引用元:https://cookpad.com/
漬物にするとますますシャキシャキ感を楽しめそうですね!
味噌とメチャ合いそうです。
最後にまとめ
・ヤーコンは塊根が食用となっていて見かけはサツマイモに似ています。
梨のようにシャキシャキした食感とほのかな甘みが特徴です。
・ヤーコンに多く含まれるフラクトオリゴ糖は善玉菌を優勢にして大腸の中のバランスを整えてくれることが分かっています。
他にもマグネシウムやミネラルなど豊富な栄養素を含んでいます。
・ヤーコンは生食でも焼いても揚げても食べられます。
おすすめはヤーコンのきんぴらやヤーコンのバター焼き、ヤーコンの味噌漬けなど。
・ヤーコンのあく抜き方法は、水にさらす・酢水にさらすなどで難易度は低いです。
いかがだったでしょうか。
私自身はヤーコンを買ったことがなくどう調理したら良いのか全然分からなかったのですが、今回驚くべきヤーコンの効能を知り、これから積極的に料理に取り込んでみようと思いました!
今回ご紹介したレシピ、どれも美味しそうですよね~!
ぜひお試しくださいね^^