子供の頃、夏休みの宿題で出される読書感想文が憂鬱だった記憶はありませんか?
自分では内容を追って書いているつもりでも、どうしてもあらすじ紹介文になってしまったり、中身の薄い文章になってしまったり・・^^;
そんな小学生の憂鬱であった読書感想文を大人になって改めて書くことが、今見直されています。
今日はそんな”大人の読書感想文”の書き方を例文と交えてご紹介したいと思います!
ぜひ参考にしてください。
読書感想文を短時間で簡単にする「本選び」や「読み進め方」
読書感想文を書くために本を読む・・・こう考えてしまうとますますハードルが高くなります。
本を読破しないと読書感想文を書けないと考えている人は多いですよね。
しかしそんなことはないのです!
読書感想文を短時間で簡単にするためのコツを掴めば、グンっとハードルは下がり、スイスイと進むようになるんですよ。
そのコツとは「本選び」と「読み進め方」です!
ひとつずつ解説していきたいと思います。
本選び
読書感想文を短時間で簡単にするには、本選びが非常に大事になります。
ポイントその1
ジャンルは何でもOK
特別な指定がない限り、ジャンルは何でも良いです。
読書感想文の本は、物語を選ばないといけないと思っている人が多いようですが、長い文章を読むことが苦手なら絵本や写真集だって良いのです。
ポイントその2
短編は楽と言うマジックに引っかからないで!
本を読む時間があまりない場合、すぐに読める短編を選びがちになると思いますが、取り上げられているテーマが一つしかないことが多く、ひとつの事柄に対して深く掘り下げていかないといけないので、かえって難しいのです。
ポイントその3
自分が「面白そう」・「興味がある」と思う本にする!
いくら有名な本でも、他人から勧められた本でも自分にとってそれが面白いと思えるかどうか分かりません。
本屋や図書館などで自ら手にとって、帯やおススメレビューなどを読んで決めることをお勧めします。
しかしながら、選んでいる時間がない! なんて多忙の方もいるのでは。。
そんな忙しいビジネスマンの方のために巷で人気の書籍をご紹介します!
7つの習慣

>>完訳7つの習慣 人格主義の回復 [ スティーヴン・R.コヴィー ]
自己啓発書として有名は本作は今でも多くのビジネスマンに愛読されている本です。
ビジネスにおいて大切なこと、主体的に動く・タイムマネジメント・健康について など。
成功者を研究した結果から生まれた成功法則を学べる本です、読んでおいて損はないですね。
7つの習慣_マンガタイプ

>>まんがでわかる7つの習慣(3) 第3の習慣/第4の習慣/第5の習慣
こちらは「7つの習慣」をまんがでわかりやすくしたもの。
どうも活字が苦手で頭に入ってこないという方にはオススメですね。
具体的なシーンなどが絵で描かれているので非常にわかりやすいです。
実は私も買って持っています^^実はこっちの方がホントわかりやすい。
嫌われる勇気
>>嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え [ 岸見一郎 ]
嫌われる勇気は「アドラー心理学」を紐解いて教えてくれる本です。
人に合わせることに神経を使い、悩んでいる方にはオススメの本です。
この一冊が少しは図太く生きられるヒントになるかも知れません!
感想文を書きながら、アドラーのマインドセットもインプットしてしまいましょう^^
人を動かす
>>人を動かす文庫版 [ デール・カーネギー ]
人の上に立ち、指示をするときに役に立つ本です。
人間とはどういう生き物なのか、信頼関係をつくるうえで大切なことを教えてくれます。
「名前を覚える」「聞き手に徹する」「心から褒める」あなたは相手に対してしていますか?
人間関係を見直しながら読書感想文を書いてみると大きな気づきが得られるかも知れませんね。
ユダヤ人大富豪の教え
>>ユダヤ人大富豪の教え 幸せな金持ちになる17の秘訣 [ 本田健 ]
ユダヤ人のお金持ちから本田健さんが学んだ成功哲学を知ることができます。
豊かな人生、成功するために必要なことを教えてくれます。
人生を豊かにするための法則を学び、自分もお金持ちになると思えば安い投資ですね!
読み進め方
本を読んでから書こうとすると漫然と読んでしまうため、どこから書けば良いのかを忘れ、書きながら読み返すなどのタイムロスが発生しがち。
そのため感想文を書く前提で読み進めていくことをお勧めします。
以下のことを念頭に置いてから読んでみてください。
・どこに感動したか
・どこに興味を持ったか
・読んだ後、どのような気持ちになったか
これらをメモに書き綴っておきます。
そして読みながらペタッとページに付箋を貼っておくと後で確認する時に非常に役立ちます。
そして読む順番は
① 表紙
② 裏表紙
表紙と裏表紙を読むと、その本のかなり大まかな部分が見えてきます。ここでどういったことが書いてあるかある程度想像が出来ます。
③ 目次
構成が判ります。
④ あとがき
作者がどのようなテーマで書いているのか、スタンスを読み取ることが出来ます。
⑤ 中をざっとパラパラ読み
内容を理解しようとせず、さっと頭に残しておくことで後に精読する際の理解が深まります。
⑥ 精読する
最後に精読することにより、内容をしっかりと理解できます。
ここでのポイントは、本の内容を隅々理解できなくても読書感想文を書くという目的であれば十分な情報を得ることができるというところです。
最初から精読をしてしまうよりも、大意を掴む程度で良いのです。
読書感想文として成り立つ!構成要素を段落別に紹介!
読書感想文はダラダラと平たんな構成で書いてしまうと、最終的に何が言いたいのか分からないあやふやな文章になってしまいます。
そこで”構成要素”が非常に重要になって来ます。
“構成要素”とはいわゆる「起承転結」です。
誰もが聞いたことはありますよね!
これを理解していれば「構成の要素ごとに、今何を書くべきか分かる」のです。
構成要素を段落別に紹介!
構成要素は1見出しで約100文字程度にしておきましょう。
●起承転結の「起」
これはいわゆる書き出しです。
本を読んで最も伝えたいことを1つ書きます。
書き出し例
・この本と出会ったきっかけ
・この本で一貫して描かれているテーマや作者が最も伝えたいことは何か
割合は全文の10%くらいにしておきます。
ちなみに高度なテクニックになりますが、ここで他の人との差をつける技があります。
それはあえて関係のなさそうな方向からの文章を入れることで、読み手が「一体どんな内容になるのか?」と本文を読ませることを目的とします。
例えばこのような書き出し
(オリラジの中田敦彦さんのももたろう感想文)
出典元:http://www.tv-asahi.co.jp/
「この世界には二種類の人間しかいない。〇〇と××だ」という書き出しは非常にインパクトがあると同時に「ももたろう」と何の関係が?と思わずツッコミを入れてしまう文章ですよね。
「ももたろう」の読書感想文を書く人の9割くらいは「私がももたろうを読んで思ったことはー・・・」などと書き出すでしょうからね。
書き出しで読み手を文章に引き込むことが出来たら、まずは成功です!
あまりやり過ぎないことも重要ですけどね。
●起承転結の「承」
ここはあらすじをわかりやすく簡潔に書きます。
本の中でどんな出来事があって、誰がどういうことをしたか、説明的なパートですね。
ここでは文字数を一番稼ぐことが出来る部分なので、つい長くしてしまいがちですが「承」を長くしてしまうと、いわゆる「あらすじ作文」になってしまう可能性「大」なので、注意しましょう。
多くても割合は全文の20%以内にしておきます。
●起承転結の「転」
「転化」を意味します。
つまり「起承」でやってきたことを受けて、展開を転ばせること。
内容に呼応する感想を書きます。
ここで意外性を強くするとより読み手の興味を引くことになるでしょう。
読書感想文の中で一番盛り上がりを見せます。
割合は全文の30%くらいが目安です。
●起承転結の「結」
完結に向かいます。
「結」では、この本を読んで自分はどのように変わったか、そしてどのように生かしていくかということを書きます。
割合は一番多く、全文の40%くらいにしておくと、しっかりと自分の感想を述べた読書感想文になります。
読書感想文が書きにくい・時間がかかるNGなパターンは?
それではどのような読書感想文を書いたら良いのかを考えながら、書きにくいパターンやNGなパターンを考えてみましょう。
まずは、
・ぶ厚くやたらと難しい本を読み過ぎて、時間がかかっている
読書感想文は決められた時間と文字数の中で書かなければいけません。
そのため、ぶ厚かったり難しすぎる本を選ぶと、内容が盛り沢山になってしまったり、感想を書きながら本を読み返す必要が出てくるので効率が悪いですね。
次は文章表現について
・自分の感想が書かれていない
「読書感想文」はその名の通り、自分が読んだ本の感想を述べる場です。
そこに自分の感想や意見が書かれていないのはNGです。
・語網が少ない
いくら感想を書けば良いと言っても、感想が
「すごいと思う」
「面白かった」
「感動した」
「ホッとしました」
などという抽象的な表現では、なぜそのように感じたのかが分からず、具体的な心情が分かりませんよね。
物足りなさを感じます。
そこで
「気持ちが揺れ動いた」
「衝撃を受けた」
「胸が震えた」
などというように感情の表現をより具体的にした方が読み手にしっかりと心の機微が伝わります。
・あらすじを書きすぎている
本を丸写ししている印象を受ける文章は、読書感想文にはなりません。
・読み手を意識しない自己中心的な文章
ストーリー展開を説明することがなく(起承転結の「承」が全く機能していない)自分勝手に感想を並べているパターンです。
例えば「ももたろう」であればこのような感じ。
「ももたろうは川でおばあさんに拾われて良かったです。
サルや犬、キジのような仲間が僕にもほしいです。」
これは極端な例ですが(笑)
読み手としては「何のこと?」と言った感じになるでしょうから、当然相手に何も感動は伝わりませんね。
このように思いついたことをポンポンと並べる文章は読書感想文としてはNGです。
いかがだったでしょうか、以上が感想の書き方です。
「ヨシ!感想を書くぞ!」といって、身構えて文章にするとなんだか上手くいかない方もいるかも知れません。
自分の思っている感想を文章にすると「なんだかカタコト」のようになってしまう人もいるのではないでしょうか?
そんな時におすすめなのが「一度自分の思っていることを喋って録音して文字に起こす」方法です。
最近はボールペンの形をしたICレコーダもあります。
これなら自分の話したものを録音してすぐ文章にできます!
文章にすると文節や文脈がおかしくなる人でも、話し言葉がおかしい人はいません。
なので一度自分で、相手に話すように喋ったものを録音してみると驚くほど相手に伝わる文章になりますよ〜。
もし、文章がなんだかギクシャクしているな〜と感じたら試してみてみるのも良いのではないでしょうか。
社会人として提出できる感想文やレポートの書き方例文をご紹介!
社会人になると職場で感想文や報告書を書くことも多くなります。
ここで幼稚な文章を書いてしまうとちょっと恥ずかしいですよね^^;
ここでは会社で感想文やレポートの提出を依頼された場合に役立つ、社会人におススメの感想文の書き方の例文をご紹介したいと思います。
まず全体的な構成や強調したい点をまとめましょう。
何も考えずにいきなり文章を書き始めると論点がずれてしまったり、何を伝えたいのか分からない文章になってしまうからです。
流れとしては
冒頭で結論、結果を明らかする→なぜその論に至ったのかという説明や根拠→経緯→今後どのように活かしていきたいか、目標を述べる
という感じです。
そして自分の考えを述べる際、「~と思います」・「~と感じました」ではなく「~と考えます」・「~と結論付けます」などという表現が適切です。
社会人が書く文章の最大のポイントは、読み手がスピーディに読むことが出来て分かりやすいこと。
そのため「簡潔に読みやすく」ということを心掛けましょう。
読みやすい文章とは、各文章2~3行を超えないようにすること。
ただのメモ書きになってはいけませんが、箇条書きに近い意識であっても良いかもしれません。
また、レポートをしっかりと見せるポイントも要チェックです。
・レポートはA4用紙1枚にする
・数字は基本的に算用数字
・句読点をきちんと使う
・原則横書き
・最後に内容をもう一度見直す
・見栄えを良くする(段落の位置、句読点、余白や行間のバランスなど)
社会人としてきちんと提出できる感想文の書き方例文をご紹介!
●表題
「新規顧客獲得戦略会議に参加した件」
「会議の件」だけでなく、具体的な内容を含めて書くと読み手が分かりやすいです。
●本文
状況説明を箇条書きにします。
例
1.件名:新規顧客獲得戦略会議について
2.日時:2018年7月1日
3.場所:〇〇ビル5階 研修センター
4.主催者:総務部
5.目的:新規顧客を獲得するためのノウハウの共有、提案
●概要
重要な項目だけに絞って行ったことを書きます。
本で言うとあらすじみたいなものですね。
●感想
冒頭で結論、結果を明らかする
なぜその論に至ったのかという説明や根拠→経緯→今後どのように活かしていきたいか、目標を述べる
議事録を求められた時に「話し言葉をパソコンで打つのは苦手」な人もいます(私ですw)
その場合は、まるまる録音するのも手ですね、あとで聞き直してゆっくり文章にする。
そうすれば、聞き逃しもないし、何度も聞けて便利です。
おすすめなのが ボールペン IC レコーダーは>>こちら
メモをとりつつ、聞き逃したところは再度確認できるスグレモノ。
ワードやエクセルなどのデータを保存するメモリとしても使える多機能なペンでビジネス使いにはうってつけですね。
パソコン経由で音楽データをダウンロードして音楽を聴いたりもできるから息抜きにも最適です。
ここまで、重要なポイントや注意点を記載してみましたがいかがだったでしょうか。
実は、私は以前、素直に自分の言葉を表現したら「キミの文章は何か稚拙だね!」と言われました。
私はそれから人前に出す文章って、自分の学力さえも出てしまうのかぁ。。と肩を落とした記憶があります。
自分が思ったことを人に伝える文章って難しいなぁと思いました。
私のように、なかなか自分の思っていることを上手に表現するのは難しいと考えてしまう方もいるのではないでしょうか?
もし、表現することの難しさの壁にぶち当たった場合におすすめな本があります。
>>伝える力 「話す」「書く」「聞く」能力が仕事を変える! [ 池上彰 ]
私が悩んでいた時に読んだ本です。
人前で話す、書く、人の話を聞く、当たり前のように「できていた」ように思い込んでいました。
しかし社会人としてビジネスの精度として「できているか?」を本書で見つめ直しました。
池上彰さんから多くの知恵をいただき、役立ったと同時に、意識面のレベルも上がったことを覚えています。
今一度、人に伝える精度を上げたい方にオススメです。
最後にまとめ
今日は苦手な人も多い「読書感想文」や「社会人が使える感想文」についてご紹介しました。
私も子供の頃から読書感想文は苦手で、夏休みの宿題で後回しにしていたタイプです。
今の時代、中高生やその親のためにメルカリ等で「読書感想文」が売られている時代ですからね・・・。
読書感想文は受験に関係ないから書かなくても良いのでしょうか。
そういう合理的な考え方の人もいるのでしょうが、私は、読書感想文を書くことで著者の意図することを読み取り、自分の考えを文字で表現すること、語網を増やすという意味で決して無駄にならないと思うのですが・・。
それを他人任せにしてしまうなんて、言語道断ですね^^;
私も自らの反省材料を多く見つけた今回の記事。
参考になって頂けたら嬉しいです。
最後に上でもご紹介したオリラジ中田敦彦さんが解説する読書感想文の書き方のポイント動画がとても参考になったので、ぜひご覧ください!
あっちゃん、お笑い芸人を辞めて塾の講師になれば良いのに^^
今日ご紹介したポイントを押さえてもらえれば、読書感想文がそれほど苦痛にならないはず?!
健闘を祈ります!!