女性の50代に多い高血圧の原因は、あることが関係しているとか!
健康の目安を見るものといえば、血圧が頭に浮かびますよね。
毎日自宅で測っている人もいるのではないでしょうか。
私の両親は測っています(笑)
どうやら男性の方が高血圧になりやすいらしいですねー。
血圧が高い原因は女性と男性で違うとのこと、なぜでしょう?
生きていく上で大切な血圧について、いろいろな角度から調べてみましょう!
血圧を高くする要因は何?血圧が高いことで起きる病気は何?

高血圧の主な要因は、偏った食事や運動不足など生活習慣が大きく関わっています。
まずは、高血圧に関係する主な生活習慣を確認していきましょう。
塩分の過剰摂取
これは良く知られていますよね。
日本人の高血圧の要因として最も重要視されていることです。
「こんなに味噌汁しょっぱくして、アタシを殺す気かい!?」なんてセリフも耳にします(笑)
塩分を取り過ぎると、血管の中を流れる血液量が増えるため、血圧が上がります。
肥満
肥満ではない人に比べて、高血圧になる危険性が2~3倍高いと言われています。
特に、男性の肥満者が増加傾向にあるため、肥満が原因の男性の高血圧も増えています。
食文化の欧米化が原因ですかねー。
男性は女性より食べる量が多いですし、外で働いている分、外食も多いですからね。
今後も肥満が原因の高血圧の人は、増えていくのではないでしょうか。
喫煙
たばこの煙に含まれている有害物質は、血液が流れにくい状態にします。
血液が流れにくくなると、血圧は上がってしまいます。
大量の飲酒
長期間、多量の飲酒を続けると高血圧の原因になります。
お酒を飲む時に食べるおつまみも、味の濃いものが多いので、おつまみによる塩分の摂り過ぎも血圧を上げる原因になるんです。
適量ならば、逆に血圧を低下させる効果があるので、適度な量のお酒を薄味のつまみで楽しみましょう。
緊張・ストレス
緊張やストレスは、血管を収縮させて血圧を上げてしまいます。
ストレスがたまると、ついお酒を飲み過ぎたり、喫煙量が増えたりもしますよね。
これも血圧を上げる原因になってしまいます。
なるべく穏やかに毎日を過ごしたいものですが、それが無理だったら飲酒や喫煙以外のストレス解消方法などを見つけましょう!
血圧の高い状態が続くと、高血圧の合併症である狭心症や心筋梗塞、脳梗塞や脳出血などの脳卒中を引き起こす危険性があります。
命を奪うこともある怖い病気ばかりですね。
高血圧によって最悪な事態を招かないためにも、生活習慣の改善を心掛けてくださいね。
ちなみに、激しい運動や寒さなどで急に血圧が上がることもありますが、これは一時的に血圧が上昇しているだけなので、過剰に心配する必要はありません。
しかし、危険な病気のサインとして急に血圧が上がることもありますので、注意してください。
急に血圧が上がる恐れがある病気は、脳梗塞や脳出血などの脳卒中です。
脳卒中の発症直後は血圧が高くなっていることが多いので、気を付けてくださいね。
血圧が高い原因は女性と男性で違う理由は?
血圧が高い原因は、女性と男性で違います。
その理由は、男女ともにホルモンが関係しています。
女性ホルモンには、血圧の上昇を抑える働きがあります。
そのため、女性ホルモンの量が多い閉経前の女性は、血圧が上がりにくくなっています。
でも、閉経を迎え女性ホルモンが減少すると、女性は血圧が高くなる傾向にあります。
つまり、女性ホルモンの減少が女性の血圧が高い理由の1つと言えるのです。
一方の男性ホルモンには、筋肉量を増やす働きがあります。
筋肉量だけなら良いのですが、内臓脂肪を増やす働きもあるんです。
内臓脂肪が多いと、血圧が高い状態や血糖が高くなる状態を作ります。
これが男性の血圧が高くなる理由の1つなんですね。
男女ともに、ホルモンが血圧を高くする原因であることがわかりました。
でも、それはあくまでも原因の1つでしかありません。
乱れた生活習慣や遺伝的要因などによる影響が原因となっていることもお忘れなく。
女性50代に多い更年期高血圧の症状は?考えられる要因は何?

高血圧の男女比を見ると、40代までは男性の方が女性より2~3倍多いです。
しかし、60代を超えると男女差は縮まり、ほぼ同じになります
これは前述したように、女性ホルモンの関係で20代~50代までは高血圧になる可能性が低いためです。
閉経を迎える50代、女性はいわゆる更年期と呼ばれる年代ですね。
50代の女性に多いのが「更年期高血圧」です。
更年期高血圧は、血圧が高いだけでなく更年期に見られる症状も併発していることが多く、女性なら誰でも高血圧になる可能性があります。
更年期高血圧の症状としては
- 40代以降に血圧が高くなった
- 高血圧に加えて動悸やめまいがする
- ほてりや頭痛、気分の落ち込みがある
- 寝不足の時やイライラした時など、ちょっとしたことで血圧が変動する
などがあります。
更年期高血圧の要因は、女性ホルモンのエストロゲンの減少です。
エストロゲンは、血圧を下げる働きがあります。
更年期に入ると、このエストロゲンの分泌が極端に減ってしまい、血圧が高くなってしまうのです。
またエストロゲンの減少による自律神経の乱れも要因の1つです。
家族に高血圧の人がいたり、更年期前後の年齢の場合は、更年期高血圧になりやすいと言えますから、日頃から注意してください。
女性特有の特徴ですが、妊娠している時に血圧が高めだった人も気を付けてくださいね。
更年期高血圧の治療方法は?身につけるべき生活習慣は?

更年期高血圧は、更年期障害を治療することで血圧の数値が改善する場合があります。
そのため、比較的軽い高血圧の場合は、まずは食事療法と運動療法の指導が基本となります。
加えて、肥満の場合はカロリーの指導も行います。
さらに、ホルモン補充療法や漢方治療をする場合もあります。
更年期高血圧は、ホルモンバランスの乱れが原因のことが多いため、ホルモン補充療法はかなり効果が期待できるようです。
これらの治療を行っても血圧が下がらない場合は、降圧剤による治療が必要となります
降圧剤は、むくみや高カリウム血症、立ちくらみなどの副作用がでることもあるため、お医者さんの適切な指示に従ってくださいね。
更年期に入ってからではなく、「更年期高血圧になるかもしれない」と考え、日頃から生活習慣を見直して高血圧予防に取り組めるといいですね。
そしてもし、更年期高血圧かな?と思ったら、適切な治療と生活習慣の改善をしてください。
もともと高齢者は高血圧患者が多く、30代と60代の女性を比べると、8倍ほど患者数は増えています。
「更年期も加齢も当たり前のこと」と前向きに考えることも大切だと思います。
最後に私事ですが、昨年の冬、知人の45歳の女性が脳出血で亡くなりました。
朝、起きてこなかったのだそうです。
息子さんが寝室に様子を見に行ったら、布団の中で亡くなっていました。
彼女、普段から血圧が高く、お医者様から薬はもらっていたのですが
どこかで「自分は大丈夫」という過信があったのだと思います。
煙草もお酒も大好きな人だったので、私も心配で「薬を飲むように」と話していましたが、残念でした。
お葬式では、同じ年の旦那さんと高校生の息子さん、中学生の娘さんが泣いていました。
私も泣きました。
高血圧は「サイレントキラー」とも呼ばれています。
高血圧自体にはほとんど自覚症状がなく、気づいた時には、重大な病気を引き起こす恐ろしい要因になっているんです。
高血圧にせよ更年期高血圧にせよ、食生活と運動などの生活習慣の見直しが最も大切です。
大切な人たちを悲しませないためにも「自分の身体は自分で守る」の気持ちを持ちたいですね。