目がゴロゴロして痛い…と鏡を見たらまぶたが赤く腫れている!
そんな経験ありませんか?
ものもらいですよねー。
私も「お岩さんか!」とびっくりしたことがあります(笑)
ものもらいは、赤ちゃんや子供でもかかります。
でも、うつるのか?うつらないのか?
うつるなら保育園や学校はお休み?
プールは入っちゃダメ?
案外、知らなかったりしませんか?
知っているようで意外と知らないものもらいについて、調べてみたいと思います!
ものもらいの原因は何?ものもらいには種類があった?
突然ですが「めっぱち」って、ご存知ですか?
今日の主役「ものもらい」の呼び名なんです。
それもこの「めっぱち」は、新潟県田上町という地域でしか通じないようで、同じ県内でも現住所が遠い私が知っているのもおかしな話なんですが(笑)
私は、父が県内転勤族だったので子供の頃は引っ越しが多く、実家では新潟県内の方言が入り乱れています。
「めっぱち」もその一例ですね。
旦那には通じませんでした(笑)。
このように「ものもらい」は、日本各地で呼び名が異なり、北海道では「めっぱ」大阪は「めばちこ」、京都で「めぼ」「めいぼ」だそうです。
面白いものに、宮城県の「ばか」佐賀県「いぬのくそ」なんてありました。
で、関東~東日本の「ものもらい」が、全国で通じるんですね。
さて各地の呼び名も楽しい「ものもらい」、原因は何でしょうか?
ものもらいには、「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」と「霰粒腫(さんりゅうしゅ)」の2種類があります。
一般的に発症が多いのは麦粒腫です。
麦粒腫は、黄色ブドウ球菌などの細菌感染が原因で起こり、始めは痒く徐々にまぶたが赤く腫れて痛むようになります。
たいていは、化膿することで自然に膿(うみ)が出た後、自然と治癒します。重症化することは、ほぼありません。
でも、膿が溜まりすぎた場合は、切開による手術で膿を出さなければならいない場合もありますので、早めの治療が必要です。
もう一つの霰粒腫ですが、見た目は麦粒腫と非常に似ています。
こちらは無菌でまつげの生え際に脂がたまることが原因です。
脂は、自然と破裂し吸収されることがあります。
ただ、自然破裂して1ヶ月程度で治まれば良いですが、5年経っても治らない場合もあるとか!
「ものもらいがなかなか治らない!」という場合は、この霰粒腫を疑ってみてください。
ものもらいがうつるは誤解?うつるのは「結膜炎」「はやり目」
「ものもらい」という名前からも、うつると誤解している人も多いようですが、ものもらいは、うつりません。
赤ちゃんや子供にも、片方の目から両目にうつることもありません。
うつるのはウイルス性の「結膜炎」、特に幼児~小学生で注意したいのが、ウイルス感染によって広まる「流行性角結膜炎」です。
「はやり目」と呼ばれていますね。
はやり目は感染力が強く、学校や保育園も出席停止になります。
10日間ほどの出席停止期間が多いようです。
夏場に流行しやすいので、プールもNGです。ちなみに、プールでうつらないものもらいでも、炎症を促進させる可能性があるので、プール授業には参加させない方が良いとのことです。
「ものもらい」と「はやり目」は、目の充血やまぶたの腫れなど症状が似ているため、どちらなのか分からない時もあります。見極め方ですが「ものもらい」は、まぶたの一点にはっきり痛い箇所があり、充血はわりと軽く、初期にはあまり目やにがでません。
「はやり目」は、どこか一点ではなく、目全体が不快な感じがします。
充血がひどく目やにで目が開かなくなります。
「ものもらい」か「はやり目」かで、登校や登園の可否も決まりますから、必ず眼科を受診してくださいね。あくまで受診前の参考としてお願いします。
そういえば、ヤフー知恵袋に「ものもらいが完治していないから」と、子どもの保育を断られてしまった」という投稿がありました。
ものもらいはうつらないことを園側が知らないことはないと思いますが…
何にせよ、正しい知識を持って子育てをしたいものです。
ものもらいの潜伏期間は?ものもらいの予防法は?
ものもらいはウイルスではないので、潜伏期間はありません。
ウイルスじゃないなら予防策はないの?と不安になりますが、大丈夫!
予防法はありますよ!
それは、規則正しい生活と清潔です。
麦粒腫の主な原因となっている黄色ブドウ球菌は、多くの人の体内に存在する常在菌ですので、免疫のある場合は、ものもらいは発症しません。
ただ、免疫力が下がると抵抗力が落ちてしまいますので、そんな時に目を不衛生にしていると発症しやすくなります。
つまり、規則正しい生活と清潔を心掛けることが何より予防になるわけです。
ストレスも免疫を下げる原因ですので、ストレスのない生活も一つの予防でしょう。
確かに、私もお岩さんになった時、ストレスだらけでしたね…。
赤ちゃんや子供も、体の抵抗力が落ちている時は、ものもらいに注意です。
風邪をひいていたり、疲れていたり、大きな環境の変化などでストレスを抱えていると、ものもらいを発症しやすくなります。
さらに、目や目元に傷ができていたりしたらなおさらです。
特に赤ちゃんは抵抗力や免疫力が低く、目の皮膚も弱いため、ものもらいになりやすいので、気を付けてあげてくださいね。
ちなみに、もう1つの霰粒腫の場合、まぶたの中に原因の脂が溜まらないようにまぶたをホットタオルなどで、数分程度温めることが効果的らしいです。
でも、霰粒腫は予防策はないとも言われているので…やらないよりはいいかな?くらいでお願いします!
ものもらいで目薬を嫌がる子供にする方法は?市販で効く目薬は?
予防を心がけていても、子供や赤ちゃんがものもらいになってしまうことも当然ありますよね。
もし、ものもらいになってしまったたら「お世話をする前に手を洗う」「ものもらいの目をさわらない」「布団や枕カバーを毎日洗濯する」など、清潔な状態を保ってあげることが大切です。
はやり目ではなく、ものもらいなら悪化させずに家庭の処置で、自然治癒できれば助かりますね。
そうなると、やはり頼りになるのは目薬です。
でも、目薬を子どもに差すのは、かなり大変だったりします。
特に、いやいや期の1歳~5歳くらいは大変かもしれません。
寝ているだけの赤ちゃんなら、逆に簡単ですけどね(笑)
そこで、嫌がる子供に上手に目薬を差す方法をご紹介します!
★仰向け&座って
子供を仰向きに寝かせ、太ももで頭を挟むようにして、仰向けを嫌がる子には、座った状態で上を向かせて差します。
どちらの差し方も、目頭下を指で下げ目薬を1滴、差した後、目を1分ほど閉じさせて目薬を浸透させましょう。
★目をつぶって
目を開けているのが怖がる子にオススメです。
目を閉じた状態で目頭に点眼します。
その後、目をパチパチすると全体に目薬が浸透します。
★寝ている間に
全く目薬を差せない子供に最終手段!
寝ている間に目頭に点眼しちゃいましょう!
目尻を数回引っ張ると、全体にが広がりますよ。
目薬の差し方をご紹介したところで、子供用目薬もご紹介します。
目薬にも大人用と子供用があるんですよー。
とは言え、眼科で処方される目薬は大人も子供も同じもの。
基本的には、大人用の目薬を1歳以上の幼児に使用しても問題はありません。
じゃあ、なぜ大人用と子供用のものが別で売っているの?違いは、差し心地です。
大人用の目薬には、清涼感が強いものや、とても刺激の強いタイプの製品が多いですよね。
刺激が強すぎるタイプは、子供には使用を控えたほうが良いでしょう。
子供用目薬は、目にしみない優しい差し心地になっていますし、刺激が極力抑えられているので、特に小さな子供には、子供用目薬を使用した方が安心だと思います。
では、子供用おススメ目薬のご紹介―!
●大正製薬抗菌アイリス18本入り>>詳細はコチラ
●ロート抗菌i20本入り>>詳細はコチラ
●オフテクス ティアーレ抗菌目薬18本入り>>詳細はコチラ
上記すべて、防腐剤不使用で刺激の少ない使い切りタイプです。
衛生面を考慮しても、使い切りがベストですよー。
「ものもらいはうつらない」と言っても、長引いてしまって切開手術なんてことになったら一大事です。
市販の目薬は応急処置として、様子を見ながら眼科を受診してくださいね!