戸塚ヨットスクールとは1976年、元ヨットマンである戸塚宏氏が開校したフリースクールです。


当初はオリンピック級のヨットマンを育てるためのジュニアヨットスクールとして出来ましたが、いつしか情緒障害児の更生が出来るという口コミが広まり、非行・ひきこもり・不登校児などの少年少女を預かる施設になりました。当時はマスコミにも好意的に報道され、入所希望者が殺到していたこともありました。


しかし1980~82年に4名死亡・行方不明になる事件が起き、校長の戸塚宏氏が逮捕されてからはマスコミからの過熱報道・激しいバッシングを受けていったのです。


HPによれば「ヨットに乗ることによって脳の働きが正常化し、ホルモン分泌や免疫機能などが正常に働いてバランスを取り戻すようになり、その結果感情が安定し、学校に行けるようになるのです」と断言しています。


2012年放送されたテレビ朝日「サンデースクラングル」で桜宮高校のバスケットボール部員が顧問の教師から暴行を受けて自殺した問題を特集した際、ゲスト出演した戸塚宏校長は開口一番、こう言いました。


「顧問は多くの子供に体罰をしたのになぜその子だけが自殺をしたのかが不思議。


全員が自殺したなら問題ですが、その子だけということは自殺した子に問題があったということだ」この発言に驚いた下平さやかアナウンサーが「生徒側に問題があったということですか?」と質問すると「当然です。


本当に体罰で自殺したのか分からない」と発言。


そして自らの体罰肯定論を披露し、異論を言うアナウンサーに「黙れ!マスコミ諸君は現場にいたこともないのに、偉そうに現場を指導するようなことを言うな!」と言う始末。


死者にムチを打つ発言、被害者家族の感情を逆なでする物言いに批判が集まりました。


このような徹底したスパルタ教育を持論とする戸塚宏校長が運営する戸塚ヨットスクール。


現在も事件前と変わらぬ教育方針で存続しているそうです。


戸塚ヨットスクールの現在はどれだけヤバイのでしょうか?


まずは戸塚ヨットスクール事件を振り返ってみましょう



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戸塚ヨットスクール事件とは


戸塚ヨットスクールは最盛期80人もの生徒を抱えていました。


共同生活の中では、厳しいルールがいくつも決められており、違反すると容赦なく厳しい体罰が行われていました。


そしてそういったスパルタ教育が原因とみられる事件・事故が次々と発生するのです。


・1979年当時13歳の少年が施設内で死亡。


・1980年 入所して4日目の当時21歳の青年が訓練中に死亡。外傷性ショック。


・1980年~82年、訓練生2人が海でフェリーに飛び込み行方不明。


これらの事件により、行き過ぎた体罰が原因だとして戸塚宏校長を含む関係者が逮捕・起訴されました。


戸塚宏校長は、取り調べに徹底した黙秘を貫いたそうです。


刑務所では他の受刑者を洗脳する恐れがあることから、最後まで独居房でした。


そして刑期が4年を過ぎ、仮釈放が可能になりましたが、仮釈放をするということは罪を認めてしまうことになるためそれも拒否。


一貫して自身の信念を変えることはなかったのです。


19年もの長期裁判を経て、実刑判決から6年後、戸塚宏校長は刑期満了を迎えました。


その年から再び戸塚ヨットスクールの運営を再開させたのです。


徹底したスパルタ指導は以前と変わることはありませんでした。


2009年に入所3日目の18歳の少女がコンクリートを乗り越え自殺、その後も2人の自殺者が出るなど、戸塚ヨットスクールの行き過ぎた指導を心配する声は絶えません。


現在、戸塚ヨットスクールの実態はどのような状況なのでしょうか?


5月12日の爆報THEフライデーでは「戸塚ヨットスクール事件から34年 戸塚ヨットスクールは現在も続いていた」として、密着取材が放送されましたので次項で内容を紹介します。



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現在の戸塚ヨットスクールの実態


愛知県美浜町。かつて戸塚ヨットスクールが存在していた場所へスタッフが向かうと、そこには以前と変わらない白い建物がまだ存在していました。


テレビカメラの前に現れたのは、76歳になった戸塚宏校長。白髪が増え、年相応に老けた印象です。


現在戸塚ヨットスクールには8人が入所しています。(男6名・女2名)一体どんな生活をしているのでしょうか。


34年前までは非行少年が多く入所していましたが、現在は不登校やニート、ひきこもりといった悩みを抱えている若者を中心に共同生活をしています。


3階建てで2階が生活スペースになっており、男性は6名1室という狭い部屋で寝ています。


部屋を見て気づくことは、今時のものが全くないということ。ゲームやスマホは持ち込み禁止で、必要最低限のものしかありません。


ただ、部屋には大量のVHSテープと書籍があり、これだけが唯一娯楽と言っていいでしょう。


戸塚ヨットスクールの一日は、早朝から始まります。朝6時起床し、マラソン2キロ、6時半から三点倒立の訓練を行った後、朝食は自炊です。食事中は誰一人として私語をすることはありません。


これは戸塚宏校長から食事に集中するために私語を禁止されているからだとか。


その後8時半からオカリナの練習。


これは“日本の和”を学び、精神を落ち着かせる効果があるそうです。


そして午後は3時間休みなく、ヨットの訓練を行います。


現在も徹底的なスパルタ指導を行っているのは変わりないようですね。


しかしここに入るには入学金324万円。月10万円の合宿費がかかります。


過去の戸塚ヨットスクール事件を知っていたら、これほどのお金をかけてまでここに入居するのでしょうか。


しかし、戸塚宏校長は言います。


「現在は、体罰は控えめにやっている。体罰がないから駄目になった連中を直そうとしている。罰があるから行動も律されるし、進歩もする」現在体罰を絶対に否定する人が多いですが、戸塚宏校長の体罰について考えに同調できる人(家族)が今でも戸塚ヨットスクールの元にやってくるのです。


ちなみにネット上では、山本太郎参議院議員が“戸塚ヨットスクールの卒業生”という噂が流れたことがありました、しかしそれは嘘のようです。


山本太郎議員は子供の頃に悪いことをすると母親に「戸塚ヨットスクールに入れるぞ」と脅されていたそうです。


そして芸能界に出てきた際に結成したグループ名が“アジャコング&戸塚ヨットスクールズ”だったため、そのような噂が出たのでしょう。


死人が出た以上、もはやこのコンビ名は笑えませんね。



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現在は対象を幼児教育に?その酷すぎる内容に世間の声は?


現在、戸塚ヨットスクールではジュニアヨットスクールとして、幼児期の子供たちの教育に手を出し始めているようです。


戸塚宏校長は「だいたい駄目な人は、幼児期の教育を失敗している、だからそこから徹底的にやらないと意味がないと思った」と述べています。


3歳~10歳の参加者が年に10回ほど合宿と称した共同生活を行います。


体罰内容は?基本的な生活習慣やヨットでの訓練をコーチらに細かく指導され、泣くと叩かれたり、口答えをすればビンタされたりと、体罰も含んだ指導を受けるようです。


以前放送された東海テレビの密着番組では、4歳の子供が海を怖がり入れないところ、コーチが海に放り投げ、更に泣いている子供を叩く動画が流れました。


女子でも容赦ありません、他にも失敗した子供には音が響くほどのビンタをするなどその酷すぎる内容に世間の声は?そんな体罰内容を見た人たちから「ひどい」・「4歳の子供に体罰はないだろう。


あれば体罰ではなく暴力」・「怖がらせているだけで教育ではない」など批判の声が多数あがると共に、テレビを見て警察に通報する人までいたと言います。



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幼児教育に失敗?石原慎太郎は“ビンタや罰教育を支持?軍事教育復活の狙いか?


戸塚ヨットスクール事件で世間から猛バッシングを受け、スクールを存続出来る訳がないと思いきや、現在も赤字経営ながらも経営をしているのです。


それは戸塚ヨットスクールに有力な支援者がいるからです。その支援団体“戸塚ヨットスクールを支援する会“の代表として元東京都知事・石原慎太郎氏の存在があります。


「戸塚さんがやっていることはあるべき正当な教育やしつけの一番の真髄だ」と絶賛した石原慎太郎氏。彼もまた戸塚宏校長顔負けの体罰肯定派なのです。


自身の著書“スパルタ教育 強い子供に育てる本”では「暴力の尊厳を教えよ」や「子供に戦争は悪いことだと教えてはいけない」など、持論を展開しています。


石原慎太郎は“ビンタや罰教育を支持?軍事教育復活の狙いか?


石原慎太郎氏はあの息子さん達にもそのような教育をされたのかなと思い、調べてみましたがご本人のインタビューでも「ほとんど子供を殴ったことはない」と述べています。


石原良純さんも「全然スパルタではなかった。むしろタクシーで学校に通わせてもらっていて、甘やかされていた」と語っています。


他人の子供は「体罰しろ」と言っているのに自分の子供は甘くするのでは、全く説得力がありませんね。


他にも元航空幕僚長の田母神俊雄氏、登山家の野口健氏など著名な人も戸塚宏校長の考えに理解し、様々なメディアで対談、スクールを支援しています。


体罰の良し悪しについては絶対に否定する声が多いとはいえ、これから先も肯定派・否定派が譲歩するということはほぼ無いと言えるでしょう。


もし戸塚ヨットスクールが無くなっても、第二、第三の同じような施設ができるだけですしね。


戸塚ヨットスクールが存在し、そこに子供を預けようと考える親がいる限り、解決しない問題だと言えます。


しかし一番大事なのは子供たちの命を守ること。これからも注意深く戸塚ヨットスクールの動向を見守り、更なる犠牲者を出さないことを祈るばかりです。



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