京都には、とてもカラフルでインパクトのあるお寺があります。
京都観光スポットといえば清水寺を思い出しますが、清水寺に負けず劣らずの人気を誇っているのが、女性にSNSで注目されている八坂庚申堂(やさかこうしんどう)です。
八坂庚申堂には、独特な願掛けに使用されるカラフルなお手玉のような”くくり猿と言うものがあります。
このくくり猿とはどういうものなのか、調べてみましょう。
くくり猿の意味は?何で申をくくるの?
くくり猿の意味は、“心”をコントロールすると言われていて、手足をくくられています。
この動けなくなった猿のお守りのことをくくり猿といいます。
カラフルな「くくり猿」は、八坂庚申堂の境内の至る所に奉納されています。
なぜ猿が手足をくくられているかというと、 お猿さんは、動物なので欲のままに行動します。
欲望のままに行動してしまう猿を、動けないないようにする事で、欲に走らないように、人間を戒めているそうです。
人間は、小さくても大きくても夢や希望を誰もが持っています。
しかし、その1つ夢を叶えようとする時、要らない余計な欲望が、でてきてしまい、心が乱れてしまいます。
心が乱れてしまった時に、心をコントロールしてくれるのが、この「くくり猿」と言われています。
くくり猿とは、お猿さんの姿を人間の中にある欲望に喩えて、「欲望」が動かないように、庚申さんによってくくりつけられているのです。
カラフルな布地で作られているくくり猿に叶えてほしい願いをペンで書き込み、それを吊るすことによって願いが叶うと言われています。
欲をひとつ我慢すると、願いを1つ叶えてくれるそうです。
くくり猿は一つ一つに、真心をこめて作られた手造りです。
くくり猿は、絵馬とにていますが、絵馬と違う所があります。
くくり猿は、願いを持ち続けるのではなく、捨てることだと言います。
くくり猿のルーツ、八坂庚申堂とは?願い方は?
くくり猿と似たようなものに、さるぽぽや身代わり猿があります。
「さるぼぼ」は、岐阜県 飛騨高山地方のお土産で有名です。
「身代わり猿」は、奈良県の元興寺の南・奈良町の「身代わり猿」が有名です。
京都観光で有名な清水寺と八坂神社の中間にあるのが八坂の塔です。
この八坂の塔の近くにあるのが「八坂庚申堂」です。
「八坂庚申堂」は、京都では「八坂の庚申さん」という愛称で親しまれています。とてもな小さなお寺です。
日本三大庚申のひとつです。
日本最古の庚申堂でもある八坂庚申堂の本尊には「青面金剛(しょうめんこんごう)」が安置されているそうです。
欲をひとつ我慢して、願い事を祈願しましょう。
大きな欲はなかなか我慢する事ができないので、小さな欲を我慢して、願いことを叶えてもらうようにするという変わった参拝方法です。
住所は京都府京都市東山区金園町390になります。参拝時間は9:00~17:00です。
アクセスは、京阪電車「祇園四条駅」から徒歩約15分/市バス「東山安井バス停」から徒歩約5分。
JR京都駅からは、バスで「東山安井バス停」。
所要時間は約15分~20分で運賃は230円のようです。
バスのアクセスがわりと便利なようです。
八坂庚申堂が女性から人気を集めている理由は
可愛らしいくくりざるですが ちりめん細工が基本となってます。
昔からあるほうずきの作り方を基本として作ると簡単に作れるそうです。
ちなみに作り方は⇒こちら
八坂庚申堂が女性から人気を集めている理由はくくり猿だけではないようです。
くくり猿も可愛くていいのですが、八坂庚申堂の付近で、着物をレンタルできるお店がたくさんあるかららしいです。
カラフルなくくり猿と着物はなかなかお似合いです。
カラフルなくくり猿と着物は、フォトジェニック映えするのでSNS発信用としても人気なのだとか!
京都に行ったら、1度は立ち寄ってみたい場所ですね。
要望を一つ消して、願い事を叶えてもらいましょう。
欲のままに、動かないように、自分を戒めてみるのもいい経験ですね。