ITTFワールドツアー・韓国OP大会5日目。


女子シングルス準決勝が行われ、アジア女王の平野美宇選手と石川佳純選手が対戦。


石川選手が終始主導権を握り、平野美宇選手を圧倒しました。


アジア選手権を史上最年少で制した後の平野美宇選手の勢いは止まらなかったのですが、今回は残念ながらアジア選手権に続く連続Vとはなりませんでした。


しかしこの平野美宇選手は、すでに日本の絶対的エース・石川佳純選手を追い込むことが出来る位置におり、次世代のエース候補として大きく期待されています。


昨秋には国際卓球連盟からも「日本のミウ・ヒラノはITTFワールドカップで16歳の若さで史上最年少チャンピョンになり、歴史を打ち立てた」と称賛されています。


父母の影響で3歳から卓球を始め、かつては「第2の愛ちゃん」とも呼ばれていた少女が、今では「16歳の怪物」・「ハリケーンヒラノ」などと呼ばれるまでになりました。


今、日本女子卓球界で最も注目される平野美宇選手。


その強さの秘密に迫ってみたいと思います!


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中国完敗認める?平野美宇の強さ


2017年4月15日、中国で行われた卓球nのアジア選手権女子で、平野美宇選手が優勝しました。


リオデジャネイロ五輪金メダリストらを圧倒した平野美宇選手。


卓球王国と言われる中国の国旗に両脇を囲まれ、頂点に日の丸が登ったのは、世界中で大きく報じられ、中国のネットでも「卓球王国・中国の一強時代が終わった」・「中国人の3強選手を破った。この優勝は文句なしだ」などというコメントが相次ぎ、驚きと称賛に包まれました。


そして中国女子の孔令輝監督も「彼女の技術は明らかに上回っていた」とその実力を認めました。


2016年リオデジャネイロオリンピックまでは、日本の卓球女子の3強といえば福原愛選手・石川佳純選手・伊藤美誠選手の3人でした。


平野美宇選手は選手のサポート・練習相手として同行するだけ。


平野美宇の原点を見る>>平野美宇の母親はかわいい!でしゃばり?父親は医者(内科医)?


しかし世界の舞台で活躍している選手らを見て、ただ見ているだけしか出来ない・自分があの場所にいられないということにたまらなく悔しさを覚えたそうです。


特に幼少の頃から「みまみう」と呼ばれ、ペアを組む仲間であり、ライバルであった伊藤美誠選手が自分よりも先を行く姿を目の当たりにしたことが彼女にとって大きかったのでしょう。


その悔しさをばねに平野美宇選手は大きく変わることになるのです。


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コーチ変更で攻撃的な卓球スタイル。新コーチのおかげでメンタル面に変化も?


伊藤美誠選手と比べられることも多く、一時は自暴自棄になることもあったという平野美宇選手。


しかし、そんな気持ちを切り替えられる大きなきっかけは、元中国選手でかつては石川佳純選手を指導していた中澤鋭(なかざわるい)コーチに交代したことでした。


平野美宇、コーチ変更が快挙の鍵?中澤鋭のスイング修正内容は?


指導者として実績のある中澤コーチは、今までの平野美宇に足りなかったパワーを強化することにし、とりわけ平野美宇の最大の武器であるスイングの修正として、フォアハンドの矯正に取り組みました。


そうすることで身体からラケット、ボールへと力がしっかりと伝わるようにしたのです。


そして従来の「守備の卓球」から「自ら積極的に仕掛ける攻撃的な卓球」へ変更することを要求しました。


しかし従来のスタイルと全く違うことで平野美宇選手は大きく戸惑い、コーチが変わった直後の世界選手権選考会での試合は散々なものでした。


しかし、2016年になると、平野美宇選手は今までと別人とライバル伊藤美誠選手をうならせる程の攻撃的な卓球に変化していたのです。


そしてメンタル面にも大きく変化しました。


以前はインタビューなどでも「がんばります」とか「(試合に)出たいです」と控えめだった平野美宇選手でしたが、「東京オリンピックでは日本では抜けた存在になりたい。


私は日本のエースになりたい!と発言するまでになったのです。


まさにコーチの交代をきっかけに平野美宇選手は技術・戦術はもちろん、卓球への向き合い方が劇的に変わったといっていいでしょう。


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武者修行で中国コンプレックスなくなった?


リオデジャネイロオリンピックを機に、平野美宇選手は中国スーパーリーグに飛び込みました。


中国の卓球は人気の国技であり、日本の比でない圧倒的な強さの選手がゴロゴロいますし、競争が猛烈に激しい世界です。


16歳の少女があえてそのような場所に身を置くことは想像に難くないですよね。


それでも世界を制するためには、どうしても中国の卓球を知らなければならなかったのです。


過酷な中国の卓球で武者修行した平野美宇選手は更なる強さを身につけました。


現在、日本女子卓球のエースとして君臨している石川佳純選手。


しかしその絶対的エースの座から引きずり下ろそうとする「二番手」はもう石川選手のすぐそばまで迫ってきているようです。


少し前まではそれは伊藤美誠選手だと言われていました。


しかし、平野美宇選手もその位置まで迫っていると言って良いでしょう。


平野美宇の原点を見る>>平野美宇の母親はかわいい!でしゃばり?父親は医者(内科医)?


日本女子卓球界をこれから面白くしてくれる選手であることは間違いありません。


「16歳の怪物」がこれからどれだけ化けていくのか、楽しみにしましょう!

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