「つるピカハゲ丸」で、一世を風靡した漫画家のむらしんぼ先生が、しくじり先生で課外授業をしました。
のむらしんぼ先生は、どのようなしくじりをしたのでしょう?
天国と地獄を味わった壮絶なのむらしんぼ先生の人生を追ってみましょう。
代表作は?全盛期はどんな暮らしをしてた?
のむらしんぼ先生は同作品によって栄光と転落を味わいました。
その作品とは『つるピカハゲ丸』です。
のむらしんぼ先生は『島耕作』シリーズの弘兼憲史(69)先生のアシスタントを務めてから1979年に漫画家デビューしますが、直後にすぐ低迷期を迎えてしまいます。
家族の生活の為にあまり乗り気ではなかった『つるピカハゲ丸』の連載を開始します。
小学館の『月刊コロコロコミック』の黄金期を支えたのは、その『つるピカハゲ丸』です。
1987年(昭和62年)に小学館漫画賞児童部門を受賞。
『つるピカハゲ丸』は、あまりに話題になりすぎてしまいテレビアニメ化もされています。
『つるピカハゲ丸』累計500万部の大ヒット作となりました。
のむらしんぼ先生は、翌年1988年(昭和63年)に漫画制作会社「しんぼプロ」を設立。
ピークは、31~32歳の頃ニコ国な砂さそなけふ温古酒火ぬぬ日なぬ退で「月刊コロコう確認ロコミック」の他11誌で「つるピカハすさゲ丸」を連載されていました。
お笑い芸人のロバート秋山さん(38)も「ハゲ丸しか読んだことがない。小学生のころはこのために生きていた」と明言するほど、当時の小学生を夢中にさせた作品のようです。
その頃の年収は6,000万円位あり、銀座や六本木で毎晩豪遊をしていたそうです。
売れている漫画家同士で飲みに行っても「自分が払う」と見栄を張り「帰ったら小銭だけ」になっていた事も、しばしばあったようです。
この事も、しくじりの一つですね。
離婚と借金で大打撃のどん底生活、ネタのパクリも?
『つるピカハゲ丸』の連載終了とバブルが終わった事で、のむらしんぼ先生の生活は変わってしまいます。
ヒット作になかなか恵まれずスランプに陥り、精神的にも参ってしまった事で収入は0に等しく「ハゲ丸」で得た預金2億が、家族の生活費、アシスタントの給料、テナント料に消えていってしまい逆に借金生活に陥ります。
また、『つるピカハゲ丸』の連載終了から5年して、奥さんから、離婚を言い渡されました。
自宅の引越し手伝いを全然しないで、漫画に没頭していたら「あなたの鍵は無い」「漫画と心中したいんでしょ?その望みをかなえてあげます」と言われてしまい離婚してしまいます。
「漫画と心中したい」「漫画さえ描ければいい」という言葉は、のむらしんぼ先生の口癖だったようです。
ほとんど収入がなかった時なので、もうこれ以上家族に負担はかけれないと離婚に同意したようです。
また、しくじり先生では、自身の作品に「ほかの作品からのパクリ」があったと告白しています。
スランプに陥っている時、どうしてもアイデアが浮かばず、他の作品からまるパクリしていたようです。
ハゲ丸が舌を鼻の方に伸ばした表情は、小林よしのり先生が『週刊少年チャンピオン』に連載していた漫画『いろはにほう作』のパクリ。
『とどろけ!一番』は、同時期に連載中だった『ゲームセンターあらし』の構図のパクリであると告白しています。
しかし、その後も作品を発表し続けますがヒット作には恵まれませんでした。
甥っ子からは「だれも読んでない。キャラが古い」と言われていたようです。
現在の家賃、推定年収は?宗教にもハマってる?
のむらしんぼ先生の現在は、築29年の1LDK家賃9万3千円のアパートに住んでいて、そこを拠点として漫画を書いています。
一時期、1000万まであった借金が節約生活をして減らしたそうですが、今まだ300万残っているそうです。
最近、のむらしんぼ先生は、自分自身がコロコロコミックとともに生きた35年間を漫画にしています。
コロコロ創刊伝説は、コロコロコミックを一緒に作った漫画家や編集者たちの物語や昔懐かしいエピソードが書かれているそうです。
コロコロ創刊伝説だけに集中するのではなく、やっぱり小学校低学年に向けた児童漫画も描きたいと思っているようです。
「これで一発当てたいとか変な欲じゃなくて、子どもの幸せをテーマにした、笑って泣いて、読んでいると自分も元気をもらえるような……。そんな漫画を描きたいですね」と意欲を燃やしています。
コロコロ創刊伝説は大人向けの漫画です。
漫画家として、どん底にまで落ち込んだのむらしんぼ先生ですが、のむらしんぼ先生が宗教に走っているという噂があります。
調べてみると、宗教にハマっているわけではなく、浄土真宗大谷派と言う団体の広報誌を担当しているだけのようした。
噂が一人歩きしてネガティブな方向にいってしまうこともありますが、のむらしんぼ先生には是非ヒット作をもう一度出して欲しいところですね。
良いときも悪いときもあった、のむらしんぼ先生ですがマンガに対する気持ちはブレていません!
のむらしんぼ先生の「マンガ人生」をこれからも応援したいと思います!