あの個性的でオリジナリティーあふれるアーティストの「きゃりーぱみゅぱみゅ」。
「きゃりーぱみゅぱみゅ」が有名になるもっと前に、実は同じようなセンスで活躍した若き女性デザイナーがいたことはご存知でしょうか?
その名は…
「グロカワ」先駆者、野田凪
きゃりーぱみゅぱみゅならモチロン知っているけど、野田凪さんてだれ?というひとは結構います。
野田凪さんとは、デザイン関係の仕事をしていたり、アート系の専門学校卒だったり、アートやデザインに興味の高いひとは結構知っているデザイナー、クリエイターのひとりでした。
名前も覚えやすく、テレビなどメディアにも出ていたりしたので、知っているひとは知っているという感じでした。
過去形なのは、もうすでに亡くなっているからです。
34才という若さだったそうです。
天才が若くして亡くなると、より伝説化されるのはよくあることですが、野田さんのケースも、そのようになりつつあるといえます。
交通事故が原因と言われていますが、その後の後遺症が原因だとか、諸説あるのが実態です。
生前は、クリエイターとして、独特の感性でいわゆる「グロカワ」と言われているようなジャンルを得意としていていました。
野田凪さんのデザインは、シンガーのYUKIさんなどからも評価されていました。
「グロカワ」は、きゃりーによって進化した
野田凪さんが亡くなってから、きゃりーぱみゅぱみゅが、日本を代表するカワイイ文化の発信源のように報道されることに、一部では、グロカワを生み出したのは野田凪さんだから、パクリだという人もいます。
とくに、日本独自のカワイイ文化は、きゃりーだけが発信しているわけではないのは事実なので、野田凪ファンからすると後から似たようなことをやられた上に世界的に評価が高くなっているとなると、いろいろ思うところがあるのは当然だと思います。
ただ、野田さんご自身はもう亡くなっているので、ご本人の気持ちは分からないということできゃりーがパクリかどうかの明確な答えがないからこそ、ますます意味深な説が出てくるのはさけられないのかもしれません。
しかし、野田さんの亡くなった今に「グロカワ」の良さを世界に知らしめるまでに昇華させたのは「きゃりーぱみゅぱみゅ」の功績に他なりません。
野田さんときゃりーぱみゅぱみゅの大きな違い、それは、野田さんは企業の問題を解決するためにデザインを施す人(デザイナー)であり、一方のきゃりーぱみゅぱみゅは、自身がブランドを発信しているアーティストであること。
受け継がれるコンセプトは「自分達のためのカワイイ」
今も昔も「グロカワ」が人気の理由は、女の子が自分のために楽しむカワイイ文化というものに共感する人が一定数いたということです。
男の人の気を引くためのカワイイではなく、自分達のためのカワイイということです。
ですから、交通事故という形で、彼女のクリエイターとしての仕事が途絶えてしまったことを嘆く声はまだありますが、野田凪の発信したアートな世界観は、きゃりーぱみゅぱみゅによって現代のエッセンスを加え広がりを見せ受け継がれていることは喜ばしいことだと思います!