萬田久子さんには、過去に不倫をしていた経緯があります。
彼女は、リンクセオリージャパンという会社の社長兼CEOであった佐々木力さんと交際していました。
しかし、交際を始めたころ佐々木力さんはすでに既婚者であったため、ふたりは不倫関係にあったことになります。
やがて佐々木力さんは本妻と離婚し、事実婚という形で萬田久子さんと一緒に25年間を過ごしました。
佐々木力さんは2011年にスキルス性胃癌で死去しますが、その際に萬田久子さんが一切遺産を受け取らなかったことは、当時、芸能関係の話題として取り上げられていました。
息子への「愛」がかえって反発を買ってしまう…
萬田久子さんは佐々木力さんの子供を身ごもっていましたので、全ての仕事を断り出産のためニューヨークに渡米していた時期がありました。
そのときに出産した息子は、すでに成人しています。
不倫の末に産まれた息子に対し、世間からの風当たりは強くなっていました。
萬田久子さんとしては、若い頃に苦労して産んだ息子であったため、かなり溺愛していたようです。
息子が22歳のとき、彼は結婚を決意しました。
相手の女性は8歳も年上でした。そして、その女性は元アイドルのHITOMIさんでした。
萬田久子さんは、その結婚に反対しました。
反対した理由は、22歳での結婚は早すぎるし相手は8歳も年上の女性だということでした。
また、財産目当ての結婚ではないのか、という疑念も抱いていました。
しかし、息子は猛反対を押し切って結婚したため、萬田久子さんと息子は疎遠になってしまいました。
溺愛する息子には、届かなかった「愛」
この一連の経緯を知ることにより、現実世界のなかでドラマのように複雑で濃厚な愛憎劇を見せつけられているような気がしました。
人間の情念というものは、常識では計り知れないものであると実感させられました。
永く続く「愛」を求めても、叶わない不条理
萬田久子さんの人生は、誰にも責めることができないでしょう。
誰しも内心では説明のつかない想いが葛藤していると考えられます。
それが倫理に反するような想いであっても、その人の本心であることは間違いないでしょう。
ただ、彼女と彼女を取り巻く人々の人生は劇的で豊かなものである、と感じています。
彼女のような生き方は、なかなか真似することができませんが、どこか憧れてしまう気持ちがあることも確かです。