大物芸能人が次々と騙された詐欺事件
2016年の9月にニュースやワイドショーで話題となったのが、大物芸能人をはじめとして多くの人たちが遭遇したと言う投資詐欺被害です。
これは名前の通り資産運用と称して投資金を集めた詐欺行為なのですが、ニュースやワイドショーで大きく騒がれた理由として言われているのが被害に合ったとされている大物芸能人たちの存在です。
GACKTの被害額は2億円
その中に名前を連ねている人の中にはミュージシャンである布袋寅泰や女優の江角マキコなどが挙がっているのですが、さらに注目を集めている詐欺被害者として名前が挙がっているのがミュージシャンであるGACKTです。
何とGACKTは投資するために自宅売却まで行っていたことが判明しており、その被害総額はおよそ2億円にも上ると言われています。
GACKTと言えば2年ほど前にファンクラブ経営者が脱税をしていて有罪になったという過去を持っており、今回も詐欺で被害に遭遇してしまったということで本人はもちろんのことファンからも心配の声が上がっているようです。
そんな大物芸能人たちを始めとして多くの被害を出したとされている今回の投資詐欺被害ですが、その内容とはどのようなものになっているのでしょうか。
詐欺は、グループによる犯行だった
まず主犯として逮捕されたのは松井直幸という47歳の男であり、彼以外にも詐欺行為に加わっていたとして4人の男が逮捕されています。
彼らはクエストキャピタルマネージメントという投資ファンドを利用して詐欺行為及び金融商品取引法違反を犯して逮捕されたのですが、その手法として用いられていたのがアービトラージと呼ばれるものです。
投資詐欺の手口、アービトラージって何?
これは投資詐欺被害ではよく見られる手法として知られているのですが、簡単に言ってしまえば「先物商品取引を行うと宣伝しておきながら全く投資はしていなかった」という内容のものになっています。
なので投資金として集めたお金はまったく別のことに使われていたのですが、それでも多くの人たちを騙したアービトラージという手法は相手を信用させるために配当金を配るという手口を使っているところがポイントになっています。
配当金が配られた相手は投資ファンドの実態に関して疑うことがなくなってしまうので、そのままどんどん配当金目当てで投資するようになってしまうわけです。
このような手法で主犯である松井直幸は、GACKTたちを始めとしたおよそ60人前後の被害者から約113億円を騙し取ったとされています。